Rally Driver Takero Oda 織田岳郎

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2004/10/13 補強あれこれ

今日は補強についてもう少し織田が知っていることをお話しようと思います。

ストラットタワーバーについて
これほどついていてもあんまり効果は感じないけど、はずすと「ああ、ボディがたわんでいるなぁ」と実感するパーツはないですね。それと、安物はだめです。フロントだとストラットからの突き上げがひどい道を走っているとどんどん真ん中が盛り上がってしまいます。なんどハンマーでドッカンドッカン叩いて直したことか。できれば鍛造、あるいはカーボンがお勧めですね。ストラットのネジを流用して取り付けるものが多いですが、ボディに溶接で留めてしまうのが一番です。

リベット補強について
これは効果あります。が、長い時間走っているとリベット自体が緩みます。そうなると単に穴をあけただけになりますから短い期間しか使わないと割り切って利用したいです。ドア枠や3ドアのハッチ部分など開口部が大きい部分で使うとよいでしょう。織田はあんまり使わない。スポットのほうがよいと思っています。スポットもはがれますけど、強さが違います。

スポット溶接について
これはリベットより効果大。本来は工学的な知識が必要です。どれくらいの間隔で入れればよいかは材質と応力のかかり方で決まります。ノウハウのあるショップだとそのあたりは感覚でよい具合にやってくれますね。溶接の機構的な問題で下から上に向かって溶接するとうまくつかないことがありますので、できれば車自体を豚さんの丸焼きのようにグルグル回せる機構を持っているショップで裏返して溶接できるところがベストです。特にフロアを当て板補強する場合やAピラーにロールバーを留めてしまう場合に効果的です。

接着剤・ムースについて
ドアの下にトンネルになっている部分があります。この中にムース剤を流しこんで固めてしまう補強があります。やったことはないですが、非常に「効く」そうです。それと、飛行機の外板を張り合わせるための接着剤(昔はリベット止めでした)も最近は出ています。これは面がきれいでないと難しいですから新しい車の時にやるべきでしょう。新車のときに、接着剤+リベットだったらスポットいらないかなぁ。試してみたいなあ。

ロールバーについて
これはもう、長いほどよい(ロールバーは何メートルまいた、とかいう言い方するそうです)。でも長いと重くなるし、GTカーみたいにドアの部分を「どうやって乗り降りするの?」くらいにするのはちょっと無理な相談ですが、スピードが速い競技になればなるほど補強に加えて「安全」を重視した組み方をします。全日本戦で一番シンプルだったのは7点(標準6点+ダイヤゴナルバー)。でもこの車は溶接がとてもうまかった車なので軽さも追求した究極でしたね。ランサー・インプレッサあたりになると13点〜21点(ドア部分はクロスバーだし、ともかくバーが四角になっているところがない。全部三角)が当たり前でしたね。ラリーオブ京都やハイランドマスターズではギャラリーが車を結構見学できるので、どんな風に組んでいるかを見るのも通な見方かも。

弱い部分について
どんな車でも、ウイークポイントがあります。ま、コストと相談して作ってますから市販・街乗りなら何の問題もないのですけど、競技となるともろにそこに集中します。大体ポイントは決まっています。三角になってないところです。例えばサイドメンバー。ボディからまっすぐ前に伸びてますよね?当然突き上げで上へ上へと衝撃を受けて歪みます。あと、FF車のリアのジョイント(タイヤを付けている部分)とかエンジンルームとか、ともかく構造上どうしても三角にできない部分がありますのでそこをどうやって壊れにくくするかがメーカーのノウハウでもあるわけです。やはり天下のT自動車さんはそんな部分もちゃんと補強してあります。さすがです。でも競技に使える車が最近ない(これは余談か)。

・・・というわけで、補強あれこれでした。


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