Rally Driver Takero Oda 織田岳郎

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2004/09/30 速くなるために

既に「俺は十分に速い」方は、間違っていたら指摘ください。今回は、20年速くなるために色々と実践してきたことと、その結果として得られた自分なりの考え方を伝えようと思います。

タイヤのグリップは上達の邪魔ではないか
最近のタイヤの性能アップは目覚しいものがあります。ジムカーナ用の俗に言うSタイヤなどは通常の山道でめったに破綻しません(したら終わりますが)。しかし「タイヤの性能と腕は無関係」と昔から思っている織田としては、よいタイヤは速くなりたい人には邪魔な存在だと思っています。雪道が上達には有効だと言われているのは簡単に言うとすべるからです。すべる車をコントロールする→車の挙動を身につける→速い速度域でコントロールできるようにする といった段階を踏んでいくのが正しい過程だと思います。昔、AE86で前後にグリップの違うラリータイヤをはいて走ったことがあります。前後を入れ替えると全然動きが違う。リアのグリップを落とすとテールパッピーな車になってとても楽しい。でも前後入れ替えてフロントのグリップを落とすと、アンダー傾向ですがタイムは出る、という経験からタイヤの質とタイムは関係あるが、腕とは無関係と納得しました。FR車の方なら今でも有効な練習方法でしょう。FF・4WDの方なら、同じタイヤで山の違うタイヤを入れ替えて走ると言っている意味がわかると思います。

「スローインファーストアウト」はなぜ基本か
言うまでもなく「スローインファーストアウト」は速く走るための基本中の基本と言われています。なぜか?それはブレーキ性能と加速性能の違いにつきると考えています。ブレーキは加速に比べて圧倒的に時間が短く済みます。短時間でブレーキを済ませることには2つの意味があると思っています。
・加速時間を長くとるため
・ブレーキによるフロント加重の増大でコーナーアプローチを確実にする
この、「加速時間を長くとる」ことが実はすごく重要だと考えています。コーナーリングの出口付近にクリッピングポイントがあります。ここから加速する、というポイントです。ここで既にアクセル全開にしたい→その前からアクセルは(限りなく全開に)開けていたい→コーナーの最初からアクセルを開けていたい→その前に減速は済ませておきたい ということで、やはり直線で減速は済ませるべきです。そしてコーナーの侵入にはアクセル全開で、(パワーがグリップに勝っている場合には)タイヤのグリップの限界で来るクリッピングポイントに向かうのが最も速いと思います。同じ道で「ギリギリまで突っ込んでからアクセルオン」と「手前で減速してからコーナーリング中はずっとアクセルオン」を試してみて欲しいです。前者は突っ込みの時にスリルを感じますし、すごく車と格闘している感じがすると思います。後者はコーナーリング中、絶えず怖いはずです。でもタイムは後者が速いはず。

道は「直線の先にコーナーがある」のではなく、「コーナーの先に直線がある」のではないか
これは上に書いた「スローインファーストアウト」の話とほぼ同じですが、考え方の問題です。直線の先のコーナーアプローチを考えると、
・少しでも長くアクセルを踏んでいたい
・ライバルよりも突っ込みスピードで負けたくない
のはよくわかります。その1コーナーだけで勝負するならそれでよいかもしれませんが、
・コーナーが終わると(どうしても時間が必要な)加速時間がある
・加速時間を長く取るために、コーナーリング中はアクセルオン
と考えると、また違うアプローチになると思います。お試しあれ。


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