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日々是好日 第二話 〜師走に思うこと〜
若者の学力低下と道徳感
最近とみに多い、文部科学省から発表の「中高生の学力低下問題」について、拙者一言あり。
「ゆとり教育」として、1992年より教育の現場で、各教科の内容を軽減し、生徒の個性や興味に重点を置く教育が進められてきたことは従前の事実である。 そしてそれから十余年、理数系は経済協力開発機構(OECD)の調査によると、学力低下は顕著になるばかり・・・という調査結果がつい最近出た。 一体どうなっているのか? 特に低下が激しい(これが一番の問題)のは、「読解力」との事で、文書を読む力がないとは、もう何をいわんや・・・状態である。
さて何が原因なのか? 拙者は二つの以下の要因が大きく働いていると分析する。 一. 少子化と家庭内道徳の欠如。 今日本の一家庭当たりの平均子供数は1.4人であることをご存知か? これは一家に二人子供がいない・・・ということである。 特にひどいのは都市部で、東京都などは一家当たり0.7人で、一人もいない家庭が三割もあるということになる。 これでは家庭内で「道徳」というものが成り立つ訳がない。 本来家庭というものは、親子の関係というものを将来にわたって承継して行く場で、いわゆる子孫を絶やさず、国を護り、よく働くという、それだけで充分道徳感を働かせなければならない場が毎日のようにあるもの・・・を家庭という。 また家庭は日々が勉学で、節度、理性を学び、自身の個性を伸ばす・・・場でもある。 この事が出来ない以上、本来子供が自然に備わっていくはずの人間力(咀嚼能力そしゃくのうりょく―物事をよく噛砕いて理解してゆく力)が備わるはずがない。
二. 教育者に教育がわからない。 叱ることをしない教育者に教育が解かるはずがない。 教育者(教師)ってちゃんと自分の名刺を持っているのか? 人に差し出し、自分を明 示し、意思を言う、だから人は必ず責任を果たそうとする。自分の責務を果たそうとするから、人も叱れば、人に涙もする。 もういいかげん教師も自分の名刺を持て!そしてその名刺に自分の考えを書け!そしてどんな生徒にも一人一人全員に差し出してみろ! これだけで教育者は変わらざるを得ないはずだ。
しかし一も二も政治という、云わば怪獣のような、尻尾をかなづちで叩いても、脳に響くまで に色々な手順を踏んで、到達までに著しく遅い・・・というやっかいな化け物が存在する。 しかし、少子化問題の解決と真の教育者を創ることが、子供の学力向上の唯一の方策である、 と拙者は考える。
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